
玄界灘が織りなす絶景と歴史を楽しむ!唐津の人気観光スポット9選
雄大かつ美しい自然が満喫できる「唐津」。日本三大松原にも数えられる「虹の松原」や、国の天然記念物にしてされている「七ツ釜」など絶景スポットが多い。「唐津」には歴史スポットもあり、自然と歴史的建造物の美しい景観も魅力のひとつ。そんな「唐津」の魅力ある観光スポットをご紹介。この記事を参考に、美しい自然と合わせて歴史・文化も楽しもう。

唐津城そばの海沿いにたたずむ「旧高取邸」は、杵島炭鉱などの炭鉱を持ち、“肥前の炭鉱王”と呼ばれた高取伊好の邸宅。明治38 (1905) 年に、自宅兼迎賓館として建てられたもので、約2300坪の広々とした敷地に、大広間棟と居室棟の2棟の大きな建物が並んでいる。
建物は、和を基調としつつも洋間を取り入れるなど、当時の近代和風建築らしい特色を備えている。その一方で、能を好んだ伊好らしく、大広間に板敷きの能舞台を設けるなど、大胆で個性あふれるつくりが印象的だ。
また京都の絵師が、約半年間滞在して描いたという、藤や山桜など29種類72枚の杉戸絵は見応え十分!植物の浮き彫りや型抜きの動物を施した欄間、七宝焼きの引き手など、細やかな意匠が至る所に散りばめられた贅を尽くした空間はまるで美術館のよう。
じっくり時間をかけて細部まで堪能しながら、栄華を極めた炭鉱王の華やかな暮らしに思いを馳せたい。平成10年に国の重要文化財に指定された。

豪華絢爛な能舞台

アールヌーボー調のシャンデリアが下がる洋間

大広間からの眺め

和洋折衷の近代建築遺産として、国の重要文化財に指定

大正7年当時の状態に復元された邸宅