【GWでも快適に巡る日本の穴場21選】人混みを離れて、のびのび楽しむ旅へ

【GWでも快適に巡る日本の穴場21選】人混みを離れて、のびのび楽しむ旅へ

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

ゴールデンウィークの旅は、どこへ行っても混雑する--そんなイメージを持っている人も多いはず。
実際には、支笏湖奥入瀬渓流、阿蘇や石垣島のように、見どころが広い範囲に点在する場所を選べば、人の流れは自然と分散し、同じ時期でもゆったりと過ごしやすい。
ここでは、そんな“広がり”や“巡りやすさ”に着目して選んだ、日本各地のスポットをご紹介。

北海道で出会う、広大な大地の穴場

北海道の支笏湖や美瑛、釧路湿原、函館元町など、広大な自然や街並みが広がるエリアでは、見どころが点在し一カ所に人が集まりにくい。移動そのものを楽しみながら、のびのびと過ごせる。

1. 函館(北海道函館市)

港町の歴史と異文化が重なり合う観光都市・函館。19世紀中頃の開港を契機に、貿易都市として発展してきた背景を持つ。
欧米をはじめとする世界各国との貿易が始まった函館には、欧米文化が一気に流入し、和洋折衷の歴史的建造物や食文化が生まれていった。
その名残を感じさせる元町の洋館群や函館山からの夜景など、エリアごとに見どころが点在している。

坂の先に海を望む函館らしい風景で人気の「八幡坂」
坂の先に海を望む函館らしい風景で人気の「八幡坂」

2. 支笏湖(北海道千歳市)

高い透明度を誇る水と自然に囲まれたカルデラ湖。支笏洞爺国立公園内に位置し、多くの火山によって構成されている世界的にも貴重な地質遺産だ。
豊かな自然に囲まれている「支笏湖」の最大の魅力は支笏湖ブルーと呼ばれる、青く輝く美しい湖面の色にある。
湖畔には温泉地やヒメマス料理などの施設が揃うので、たっぷり時間をかけて巡ってみよう。

カヌーが湖面にぽっかりと浮かんだように見えるほどの透明度
一般社団法人国立公園支笏湖運営協議会 カヌーが湖面にぽっかりと浮かんだように見えるほどの透明度

3. 美瑛(北海道上川郡美瑛町)

丘陵が連なり四季ごとに表情を変える農村景観は、まさに北海道の絶景。
雄大な「十勝岳連峰」を背景に、広大でなだらかな丘陵地帯が織りなす、美しい自然景観が美瑛の魅力。
春の花畑、夏の麦畑、冬の雪景色と、季節ごとに風景が大きく変わる。「パッチワークの路」と呼ばれる丘陵地は、北海道観光のアイキャッチに使われるほどのビュースポット。
びえい白金温泉などもあわせて楽しめるエリアだ。

区画ごとに植えられている農作物がパッチワーク模様を作り出している
区画ごとに植えられている農作物がパッチワーク模様を作り出している

4. 釧路湿原(北海道釧路市)

日本最大級の規模を誇る湿原としてその名をはせる釧路湿原。
周辺の丘陵地を含め、面積約28,788haの広大なエリアは、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」ラムサール条約にも登録されている。
湿原の周りに整備されたいくつかの木道では、道中、動物たちの自然な姿を目にするチャンスがあるかも。細岡展望台やビジターセンターなど複数の観察拠点で雄大な自然に包まれてみよう。

展望台からは、見渡す限りの湿原が広がる
展望台からは、見渡す限りの湿原が広がる

東北で見つける、静寂に包まれた風景

東北の奥入瀬渓流や山寺、平泉、角館など、自然や歴史が点在するエリアでは、歩いて巡ることで訪れる場所が分かれ、静かな時間を味わいやすい。
落ち着いた空気の中で、ゆったりと過ごしたい。

5. 奥入瀬渓流(青森県十和田市)

十和田湖から流れ出る「奥入瀬川」。十和田湖の流出地である「子ノ口(ねのくち)」から、川の流れに沿って約14km、「焼山(やけやま)」までを「奥入瀬渓流」と呼ぶ。
ミシュラン・グリーンガイド二つ星に選ばれ、特別名勝・天然記念物にも指定されている景観地だ。
全行程を歩けば4時間ほどかかるが、整備された比較的平坦な道なので、ハイキングもおすすめ。

まばゆいばかりの緑の木々を縫うように流れる渓流の景観
まばゆいばかりの緑の木々を縫うように流れる渓流の景観

6. 平泉(岩手県)

「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」として世界文化遺産に登録されている平泉は5つの資産で構成され、それぞれ異なる庭園や建築が残る。
その中心となるのが3,000点以上の国宝・重要文化財を所有する中尊寺だ。特に金箔で装飾された国宝「金色堂」が有名。国の特別史跡に指定。
ほかにも、国の特別史跡、特別名勝に二重指定されている毛越寺など見どころが点在している。

国宝を保護するための建物「新覆堂」の中に金色堂がある
国宝を保護するための建物「新覆堂」の中に金色堂がある

7. 山寺(宝珠山立石寺)(山形県山形市)

1,015段の石段を登り参拝すると、悪縁が切れるという事で古くから信仰されている古刹。山中の石段が印象に残る山寺で、正式名称は宝珠山立石寺という。
松尾芭蕉の名句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」はこの寺で詠まれたものだ。春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季ごとに異なる風景が広がる。ご当地グルメの「力こんにゃく」をおともに階段を登り切ろう。

五大堂からは深い山と谷沿いの暮らしの風景が一望
五大堂からは深い山と谷沿いの暮らしの風景が一望

8. 角館の武家屋敷(秋田県仙北市)

江戸時代の町割りと武家屋敷が残る保存地区。1620年頃に整備され、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
武家屋敷は沢山あるが、その中でも有名なのが、秋田県指定文化財にもなっている「角館歴史村 青柳家」だ。
かつて芦名氏の家臣団の有力な武将だった青柳家の屋敷で、建物はもちろん、代々守り続けられてきた武具や美術品も見学できる。
江戸時代の空気を感じながらの街歩きに出かけよう。

青柳家では、母屋、武器庫、武家道具館などの建物も見学できる
青柳家では、母屋、武器庫、武家道具館などの建物も見学できる

9. 蔵王温泉(山形県山形市)

温泉施設と自然環境が一体となった山岳温泉地。開湯1900年以上の歴史を持ち、硫黄泉の強酸性の湯が特徴だ。
周辺には雄大な自然景観が見られるスポットがあることや、自然を生かしたアクティビティが楽しめるのも、「蔵王温泉」の魅力のひとつ。
火口湖である御釜や雄大な景色が眺望できるロープウェイなど、冬だけではない蔵王の魅力を満喫しよう。

山形県内で最も古い温泉「蔵王温泉」。硫黄の香り漂う古き良き温泉街
山形県内で最も古い温泉「蔵王温泉」。硫黄の香り漂う古き良き温泉街

中国・四国で楽しむ、素朴で奥深い景観

中国・四国の石見銀山四万十川祖谷渓秋吉台、萩など、自然や歴史が点在するエリアでは、土地ごとに異なる表情が広がり、巡るほどに人の流れが分かれていく。
風景の移り変わりを楽しみながら、ゆったりと巡れる。

10. 石見銀山 大森エリア・銀山エリア(島根県大田市)

採掘跡と町並みが広がる世界遺産の鉱山遺跡、石見銀山。戦国時代から大正期まで採掘が続き、かつては多くの人が暮らしていた名残を今に伝えている。
主な見どころは、政治経済の中心地であった大森地区、採掘から製錬までを行っていた銀山地区に点在。大森地区と銀山地区の中間には「石見銀山大森観光案内所」がある。まずは案内所を訪れて、銀鉱山の歴史を学んでから散策に向かおう。

銀山地区にはこの清水谷精錬所跡をはじめ、銀産出の遺構が多数
銀山地区にはこの清水谷精錬所跡をはじめ、銀産出の遺構が多数

11. 萩(山口県萩市)

城下町の情景と自然景観が残る歴史都市。江戸時代には毛利家の本拠地として栄え、現在も町割りが残る。
萩城跡と武家屋敷や商家町が立ち並ぶ、風情ある城下町の街並みは人気の観光スポットとなっている。また、近隣には世界遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する歴史遺産が点在しているので、歴史を軸にした学びの旅にも適したエリアだ。

江戸の町筋がそのまま現代に引き継がれている萩の城下町
江戸の町筋がそのまま現代に引き継がれている萩の城下町

12. 四万十川(高知県四万十市ほか)

四国を流れる全長196kmの四万十川。「日本最後の清流」として知られ、四季折々の美しい自然の風景が楽しめる。
流域には48の沈下橋があり、増水時に沈む構造が特徴で、最長の佐田沈下橋は全長291.6mを誇る。欄干がなく、川面が間近に感じられる橋を渡ることが一つのエンタメ。
たっぷりの自然のなかでのびのびと過ごせる四国の聖地だ。

生活道路としても現役の沈下橋には地元の車が普通に行き交う
生活道路としても現役の沈下橋には地元の車が普通に行き交う

13. 祖谷渓(徳島県三好市)

深い谷と急峻な地形が続く山岳渓谷、祖谷渓。高さ数十m〜数百mの深さがあるV字型の渓谷が約10kmにわたって続き、まさに秘境と呼ぶべき景観が広がる。
なかでも、岸壁の端に立ち、渓谷に向かって用を足す「小便小僧」はシュールな絶景。また、日本三奇橋のひとつに数えられる「祖谷のかずら橋」は、植物で編まれただけのスリル満点の橋。
豊かな緑とシュールな絶景、スリルも味わえる、まさに日本の秘境スポットだ。

断崖から突き出た岩の上に立つ小便小僧は、ここならでは撮影スポット
断崖から突き出た岩の上に立つ小便小僧は、ここならでは撮影スポット

14. 秋吉台(山口県美祢市)

日本最大級のカルスト台地として知られる秋吉台。カルスト台地とは、石灰岩などが雨や地下水に浸食されて生まれる台地。
標高200〜400m、約130㎢にわたる広大な土地のあちらこちらから石灰岩が顔を出す光景が印象的なスポットだ。
地下には特別天然記念物の「秋芳洞」、天然記念物の「景清洞」と「大正洞」をはじめとする450以上の鍾乳洞が存在するといわれ、その神秘的な空間も必見。

3億5000年前に隆起したサンゴ礁が現在の姿になったという
3億5000年前に隆起したサンゴ礁が現在の姿になったという

九州で感じる、大スケールの自然

九州の阿蘇や高千穂峡天草、霧島、青島など、火山や海が生み出した自然が広がるエリアでは、見どころが広範囲に広がり、ひとつの場所にとどまらずに楽しめる。
スケールの大きな自然の中で、のびやかな時間が流れる。

15. 高千穂峡(宮崎県西臼杵郡高千穂町)

断崖と滝が連なる峡谷景観、高千穂峡。五ヶ瀬川の浸食によって形成され、平均80mの断崖が約7km続く。
圧巻のスケールで広がる美しい自然景観が特徴で、大自然の雄大さを肌で感じられるのが魅力だ。また、この地は「天岩戸神話」「天孫降臨神話」の舞台としても知られている。
現地に赴いて大自然に抱かれた神秘の風景を目にしよう。

人びとが積み上げた石積みが点在する「天安河原(あまのやすかわら)」
人びとが積み上げた石積みが点在する「天安河原(あまのやすかわら)」

16. 阿蘇(熊本県阿蘇市)

火山活動によって形成された地域で火の国・熊本のシンボル。「阿蘇山」には世界でも有数の大きさのカルデラがあり、その周囲は外輪山によって囲まれている。
南北25km、東西18km、約350㎢におよぶ広大なカルデラ内には市街地や鉄道が通る生活圏が広がっている。
活動中の火口の見学や火山が生み出した地形を一望する「大観峰」からの眺望、大草原の「草千里」など、見どころには事欠かない。

エメラルドグリーンの火口湖には温度50〜60度の強酸性の湯がたまっている
エメラルドグリーンの火口湖には温度50〜60度の強酸性の湯がたまっている

17. 天草(熊本県天草市)

大小の島々と海域からなる複合的な諸島エリア。九州本土とは「天草五橋(パールライン)」と呼ばれる5つの橋で結ばれ、空路・陸路ともにアクセスできる。
120余りの島々で構成され、リアス式海岸やサンゴ礁の海が見どころのひとつ。イルカウォッチングやダイビングなどの海洋アクティビティが充実しているのもポイント。
また、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」にまつわる施設も点在しているので、文化・歴史の興味も満たしてくれる。

島々をつなぐ5つの橋の「天草五橋」は全長12kmでドライブに最適
島々をつなぐ5つの橋の「天草五橋」は全長12kmでドライブに最適

18. 青島(宮崎県宮崎市)

九州屈指のリゾートエリア「青島」。海、山、川の距離が近く、少し移動しただけで一気に景色が変化することも「青島」エリアの魅力のひとつ。
その中心となるのが、周囲1.5㎞の小さな島・青島。かつては神話の舞台にもなったという神秘的な島だ。島の中央に鎮座する「青島神社」や、自然が造り出した造形の不思議を感じる「鬼の洗濯岩」の海の景観に加え、「加江田渓谷」や「双石山」などの山遊びも至近距離。アクティビティの選択肢の幅広さが、このエリアの魅力だ。

干潮時には広大な鬼の洗濯岩が出現する
干潮時には広大な鬼の洗濯岩が出現する

19. 霧島(霧島神宮)(鹿児島県霧島市)

神話と火山活動の歴史が重なる信仰の地、霧島。そのシンボルが、創建6世紀とされる霧島神宮。霧島山の噴火による焼失と再建を繰り返し、500年以上前に現在の場所に移された。
日本国歌の君が代に登場する「さざれ石」があることでも知られている。
参拝後は、霧島にある9つの温泉地の総称である「霧島温泉郷」でゆったりとした時間を過ごすことができる。

坂本龍馬が新婚旅行で訪れたことから、縁結びの神社としても人気
坂本龍馬が新婚旅行で訪れたことから、縁結びの神社としても人気

沖縄で体感する、海と島暮らしの営み

沖縄の石垣島や読谷村など、海と暮らしが広がるエリアでは、ビーチや集落、体験が点在し、それぞれに人の動きが分散していく。島ならではの時間の流れに身をゆだねたい。

20. 読谷村(沖縄県中頭郡読谷村)

海岸線と工芸文化が共存する沖縄本島中部の村。人口は4万2千人余りで、日本で最も人口が多い村として知られている。
那覇から車で約1時間の位置にあり、やちむんの窯元が70以上集まる焼き物の産地としても有名。
もちろん、沖縄らしいエメラルドグリーンの海と白い砂浜のビーチもあり、数々のアクティビティも充実している。沖縄の暮らしを支える産業と、海の魅力を存分に味わおう。

沖縄の主要産業でもあるやちむんを身近に感じることができる
沖縄の主要産業でもあるやちむんを身近に感じることができる

21. 石垣島(沖縄県石垣市)

自然環境と海洋資源に恵まれた八重山諸島の主島・石垣島。沖縄本島、西表島に次ぎ、県内で3番目に大きな島で、南国特有の温暖な気候と、透明度の高い海が魅力。
カビラブルーとも称される美しさの「川平湾」をはじめとする石垣の海は、マンタやウミガメが見られることもあってダイバーたちにも人気のエリアだ。
沖縄本島から南西へおよそ400km離れた離島で豊かな時間を過ごしてみよう。

川平湾には、船の上から海中を眺められるグラスボートも多数
川平湾には、船の上から海中を眺められるグラスボートも多数

GWの混雑を避けるための5つのポイント

混雑するイメージの強いゴールデンウィークの旅も、選び方次第で過ごしやすさは変わる。人の流れをうまく避けながら楽しむためのヒントを、今回のスポットとあわせてご紹介。

1. 「1カ所に集まる場所」ではなく「広く楽しめる場所」を選ぶ

有名な観光地は、どうしても1カ所に人が集まりがち。湖や湿原、島など、見どころが広い範囲に点在する場所を選べば、人の流れは自然と分散する。移動しながら楽しめるエリアなら、同じ時期でもゆったりと過ごしやすい。

2. 歩きながら、移動しながら楽しめる場所を選ぶ

一本道のスポットや単一の施設よりも、歩いたり移動したりしながら楽しめる場所の方が混雑を感じにくい。町歩きや自然の散策ルートなど、動きながら過ごせる場所を選ぶことで、滞在が快適に。

3. 定番スポットの“少し外側”に目を向ける

人気スポットそのものではなく、その周辺エリアに目を向けるのもひとつの方法。同じ地域の中でも、少し離れるだけで人の多さはぐっと変わる。雰囲気を楽しみながら、落ち着いて過ごせる場所に出会えることも。

4. 長く過ごせる場所を選ぶ

短時間で見終わる場所は、人の入れ替わりが多く混雑しやすい。自然の中でのんびり過ごしたり、体験や食事を楽しんだりと、長く滞在できる場所を選ぶと、時間帯によって人の流れが分かれ、落ち着いて過ごしやすくなる。

5. 混み合う時間を少しだけずらす

同じ場所でも、訪れる時間を少し変えるだけで印象は大きく変わる。朝の早い時間や夕方など、ピークを外すことで、人の少ないタイミングに出会えることも多い。無理のない範囲で時間を調整するのも効果的。

まとめ

ゴールデンウィークの旅は混雑を避けられないもの、と思われがちだが、行き先の選び方や過ごし方を少し変えるだけで、その印象は大きく変わる。
見どころが広く点在する場所や、歩いて巡れるエリアを選べば、人の流れに縛られず、自分のペースで楽しめる時間が生まれる。
今回紹介したスポットをヒントに、無理なく、心地よく過ごせる旅を見つけよう。